日本で長くにわたり食べられている「お米」。
海外ではパンや豆、じゃがいもを炭水化物として摂取することが多い一方、日本では白米を食べる人が圧倒的に多いように思います。
長くにわたり日本の食卓で親しまれてきたお米だからこそ、日本ではお米を炊いてよそうまでの工程で専用品を使います。
お米を炊くときには「炊飯器」、お米をよそうのは「しゃもじ」、お米をよそう器は「ごはん茶碗」を使うのが一般的です。
この記事では、そんな「しゃもじ」の由来や、しゃもじを選ぶときにおすすめの素材をご紹介します。
しゃもじとは?由来は女房言葉
しゃもじは平べったいスプーンのような形をしており、ご飯をよそうときに使われます。
日本では家庭に1つ、炊飯器としゃもじがあるのが珍しくありません。
しゃもじが作られていたのは、さかのぼること弥生時代。
弥生時代からしゃもじを使用していたことがわかっているのですが、室町時代にはそれを「杓子(しゃくし)」と呼んでいました。
では、なぜ「杓子」を「しゃもじ」と呼ぶようになったのでしょうか。
有力な説は、当時の宮中で仕えていた女房の流行り言葉が語尾につける「〜もじ」だったからだと言われています。
女房たちが使っていた「女房言葉」が現代にも残っている、というわけです。
しゃもじの使い方は?さっと水につけてから
しゃもじの使い方は、大きく2通りです。
ご飯をスプーンのように使ってよそうこと、そしてご飯をふっくらとさせるためにかき混ぜること。
ご飯が炊けたらまず、切るようにしてご飯をかき混ぜます。
ぐるぐるとかき混ぜてしまうとご飯がべちゃっとなってしまうので、あくまで切るように中からふっくらとお米を立たせるイメージで混ぜます。
そして、そのお米をご飯茶碗によそいます。
しゃもじを使う前には、しゃもじにサッと水をつけることで、お米がまとわりつくのを防げます。
ただし木製や竹製のしゃもじを使うときには、数秒間水につけて染み込ませるのがポイントです。
おすすめのしゃもじは?何製が良い?
しゃもじの素材はさまざまです。
・木製
・竹製
・プラスチック製
・シリコン製
木製や竹製の場合、見た目にぬくもりを感じやすいですが、水分を吸収するためカビに注意が必要です。
プラスチック製は傷から細菌が沸きやすいので、優しく洗うのがコツ。
プラスチック製も同様ですが、熱に強いため一番扱いやすいでしょう。
悩んだら、おすすめはプラスチック製です。
しゃもじは海外へのお土産にどうですか?
海外でもアジアンマートなどでしゃもじを見かけることはできますが、種類を豊富に取り揃えていることはほとんどないでしょう。
海外へお土産を持っていくなら、しゃもじはいかがでしょうか?