「和紙」というと、どんなものを思い浮かべるでしょうか?
「和」は日本を思い浮かべさせるので、日本の紙だというイメージがあるかもしれません。
和紙とはまさに、日本に古来から伝わる紙を意味します。
しかし現代では、「和紙とは何か」がわかりにくい市場ができているのが事実です。
この記事では、日本に伝わる美しい紙「和紙」が何なのか、詳しくご紹介していきます。
和紙の作り方から使い方についてまでしっかりお伝えするので、ぜひ日本の伝統について詳しくなってくださいね。
和紙とは?海外由来の紙ではない紙のこと
「和紙」という言葉自体は、明治時代に作られたものです。
こう言うと、案外歴史が浅い言葉であると感じる人もいるかもしれませんね。
「和紙」という言葉は、西洋から渡ってきた紙と区別をするために作られた言葉です。
つまり、和紙自体は昔から日本で使われていたのですが、それは「和紙」と呼ばれるまで、ただの紙として使われていたのです。
ウィキペディアによると、和紙の特徴は下記のように説明されます。
『一般的な「和紙」の特長は「洋紙に比べて格段に繊維が長いため、薄くとも強靭で寿命が比較的長く、独特の風合いを持つ」と言われている(但し、種類や用途によって、一概には断言できない)
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/和紙』
薄さと強さを持った、独特の雰囲気が和紙の魅力と言えるでしょう。
和紙は原料と作り方が独特
和紙の原料は、植物の「靭皮繊維 (じんぴせんい) 」です。
靭皮繊維 とはつまり、ある植物の茎部の発達した繊維質のこと。
作り方の流れは下記の通りです。
①幹から枝を綺麗にとる
②釜で2時間ほど蒸して木の皮を柔らかくする
③皮をむいて乾燥させる
④また蒸して表面に残る不純物をとるため川の水にさらす
⑤皮を削いで希望の色にする
⑥皮を木灰などと煮込み不純物を溶かす
⑦たたいて繊維を細かくほぐす
⑧植物の根から取れる液体を混ぜ繊維を繋ぐ
⑨紙を漉き一枚ずつ重ねていく
⑩脱水・乾燥させる
この後検品を行って、やっと商品となります。
かなり手間をかけて作られた和紙は強さがあり、普段使う紙とは違う良さがあります。
和紙の使い方とは?使い方様々
和紙は、紙とは思えないような使われ方がされることがあります。
例えば、
・風呂敷
・ご朱印帳
・インテリア
・ドレス
このようなものまで作れてしまうのが、和紙です。
「和紙」は100年以上使える紙!日本の誇るべき伝統工芸品
上記でご紹介した通り、作るにはかなりの工程が必要になります。
しかしそのぶん、一度作ったら100年以上使えるのが和紙の魅力です。
水に入れても崩れないほどの強さを持つのが、和紙なのです。